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2021年3月に滋賀県米原市の旧中山道沿いの柏原宿から、近くにある野瀬山に登ってきました。野瀬山山頂には戦国時代の山城、長比城(たけくらべじょう)跡があります。

野瀬山を登って行ったら、地元の方たちがハイキング道(登山道)の整備をされていました。言葉を交わしましたが、どうやらボランティアで、自前のチェンソーなどを使って整備をしている様子。ありがたいことです。

こうした地元の人たちがボランティアで整備するハイキング・コースは昨今あちらこちらで見かけます。どこの行政は財政的に疲弊していますから、地域住民のパワーでやっているのでしょうね。

でも、「野瀬山」「長比城」なんて、ほとんどの人は聞いたこともないはず。中山道柏原宿なんて言っても、街道歩きを趣味にする人くらいしか知らないことでしょう。そうすると、いったいここには誰が訪れるのでしょうか?この日もどう見ても登山者は私一人だけでした。

さらに、もし登山者やハイカーがもう少し来てくれたとして、町はにぎわいを取り戻すでしょうか?柏原駅から中山道の宿場を抜けてくる道沿いはほとんど人気もなく、飲食店も駅前のどこにでもありそうな小さな喫茶店一軒のみ。

私は、行った先でのランチや、地元のお菓子屋さんとかがあれば覗いて見たいのですが、ほぼ皆無です。つまり、訪問者がお金を使うところ、地元にとってのキャッシュポイントがありません。

無論登山道を整備しているのはチェンソーを所有する農家か林業家の方たちで、飲食店を経営する人ではないかもしれません。でも、もう少し地域全体としての戦略や、地域のイメージづくり、お金が落ちる仕組みづくりがあったらなあ、と思わずにはいられません。

柏原宿
柏原宿
野瀬山から柏原
野瀬山から柏原

キャッシュポイントはどこ?