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中山道のハイキングで馬籠宿から中津川まで歩きましたが、途中にあるのが落合宿。馬籠宿のような保存復元はされておらず、観光客は街道歩きを楽しむ人くらい。落合宿を目的として来る人はほぼいないことと思います。

馬籠宿から10時過ぎに歩き始め、ちょうど落合宿頃で昼時になりました。さて、観光化していない宿場町でランチ派を食べる場所はあるかと心配していましたが、一つ街道沿いにありました。それが Alternative Space 和音(Google Mapで場所と行き方を確認)。レストランかと思って入りましたが、古民家を使ったちょっと不思議な空間。Alternative Space 和音のインスタグラムを見たら、コミュニティスペースとありました。多目的に使えるようになっているのですね。ちなみにホームページはありませんが、これが最近のスタイルなのでしょうか。

ここでランチを頂きましたが、3種類しか無いメニューのうち、近くの恵那で養殖しているサーモンのカツを頼みました。私は健康のためベジタブル・ファーストを守っていますから、まずはキャベツから。キャベツは超新鮮!サーモン(正確には紅マス・紅ザケのようです)もレアで食べられます。優しい味。素材は良いですね。でも、料理全体としてはアクセントがなく、飽きる味でした。サーモンにはブラックペッパーか、地元産のハーブを加えてほしいところ。そして地元野菜のピクルスか漬物をつけて貰えれば、かなりレベルアップすると思います。

恵那で養殖しているサーモンのカツ
恵那で養殖しているサーモンのカツ

料理の味はおいておいて、ここのランチの代金は、とりあえずメニュー三種類の内二種類には定価がありますが、日替わりのメニューには定価がありません。なんと投げ銭システム!大きな紙にはかっこよい事が書いてありますが、小さい方を見ると、「運営費となり、この場所を存続させる糧となります」とあります。

投げ銭システム

要はコミュティスペースを維持するための寄付が本音ですね。私もこの宿場町で若い人にお店を維持してほしいので、少し多めに支払ってきました。

ただレストランを商売としてみると、歩いていて丁度良いところにあるので次回も入るかもしれませんが、ここで食べるために落合宿に来るか、というと、それはありません。他のレストランが近所にあったら…微妙なところですね。

要は「コミュニティ・スペース」という以外に、お客さんにアピールするポイントが作られていない用に感じました。せっかく地元のサーモンを使っているので「地場の食材」をアピールするレストランかというとそうでもなし。街道沿いにありますから、歩く人が休むスペース・機能を果たしているかというと、汗をかいて歩いている人向けの味付けではありません。

せっかく面白い場所でお店をやっているのですから、その場の特徴をもっとアピールするお店づくり、「あそこに行けばこんなお店がある」と思われるくらいのお店づくりをしてほしいですね。でもプロの料理人を使って高い物を出すとかは必要ありません。

中山道落合宿のAlternative Space 和音