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徳島大学狩猟サークルRevier Jagtが、徳島でとれたイノシシやシカなどの肉、いわゆるジビエを使ってサラミなどの肉加工品を作るというクラウドファンディングがありました。

学生の中に知っている人がいたこともあり、さっそく参加して、ジビエのサラミを食べてみましたが、確かにうまい。よく研究してプロの手を借りて、本格的なものに仕上がっています。今まで食べたサラミの中でも最高の部類だと思いました。

でもその一方で、継続して購入するかと言うと、残念ながら「ノー」と言わざるを得ません。理由はただ一つ、価格です。

楽天市場でイタリア産サラミの価格を調べていましたが、最高級品ではないと言え、100グラムあたり千円しないものがほとんど。一方で徳島産のサラミは100グラム換算だと、3千円以上になってしまいます。

ちょっと欲張ったサラミサンドでも作ろうものなら、一つ分だけで千円では足りません。お店でだって、そんなに高いサンドは滅多にありません。

この価格ですから、「誰が」「どんな時に食べるだろう?」「何のために買うだろう?」と考えても、状況が思い浮かばないのです。

日本のジビエで、ものすごくおいしいサラミなどの加工品が作れることは確認できたと思います。でも、食品は継続して売れる仕組みか、継続して買ってくれるファンになるお客様が必要です。

今はまだ、クラウドファンディングで販売されただけのようですが、商品化するにあたっては高品質だけにこだわるのではなく、商品としての完成度を高めて、気軽に買える範囲の商品に仕上げてほしいと願います。

ジビエのサラミで地域振興