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Facebookで知人がシェアしていた情報。「東近江市五個荘金堂町の古民家の宿の宿の支配人を募集」というもの(詳細はこちら)。

五個荘金堂町というのは、「三方よし」で有名な近江商人の町の一つで、かつての近江商人の住まいを保存だけでなく、有効活用していこうというもの。近江商人の住まいを一棟貸しの宿とするため、そのための管理人を募集とのこと。(五個荘についてはこちらを

貴重な古民家、ひいては地域全体を持続的に維持していくためには単に保全するだけでなく、利用してキャッシュフローを回す必要がある、というのには全く賛成。宿としての利用も試す価値があると考えます。

ただ一つ気になったのが、管理人の役割。宿としての機能や使い方はどうやらすでに決められている様子。そうすると、管理人の役割は文字通りに「管理」ということになります。それはつまり、決められたことをやることが期待されているということでしょう。管理人が運営の責任をもって、工夫して経営していくという形ではないようです。

単に「管理する」だけなら、定年後の老夫婦でも良いのでは?チャレンジがないのであれば、若い人には魅力的な仕事にはなかなか見えないでしょう。地元出身者がUターンしてくる就職先としては悪くないかもしれませんが。

田舎社会に外から若い人を入れる、いわゆる地域おこし協力隊のような話は昨今よく耳にします。でも、すべてがうまく行っているわけではありません。限られた情報しか持っていませんので、かなり想像が混じっていますが、定着するかどうか成否を決める一つの要件が「自由度」であるように思っています。

外から入って来た人が「何をするか」を決められる自由度があると、定着率は上がる傾向にある。「これをやって」と指示されたことをすることが期待されていると、定着率は下がる傾向にある。

これが確かだとすると、今回の金堂町での話は後者、つまり「指示されたことをやることを期待されている」ように読みました。

さて、どうなることやら、見守りたいと思います。

五個荘の古民家
五個荘の古民家

東近江市五個荘金堂町の古民家の宿の宿の支配人を募集